就職後も頑張り続けることができる人とは?~自分の軸をブラさず相手の視点に立つ~

こんにちは!Girls Universityの岡根歩美です。「一歩踏み出したい女子大生と共に、生きるヒントを共有する」をコンセプトに、ここ【シゴトずかん】では社会で活躍されている様々な先輩にキャリアに関して伺ったお話を投稿しています!

今回は、入社して1年目の3名の方をお招きし、仕事内容ややりがい、これから就活を迎える学生に伝えたいことなど幅広くお話を伺いました。今回は後半についてお伝えします。ぜひ、ご覧ください!前半はこちら

―入社前と入社後で、働くことへの考え方やライフスタイルはどのように変化しましたか?

―元津さん
働くことへの考え方は、大学のときから会社をやっていたので基本は変わっていません。
ライフスタイルだと、時間の使い方の意識が大きく変わりました。学生時代は時間の使い方が雑で、夜の方が集中できるから夜中はずっと起きていて、午前中に寝るという自由な使い方をしていました。ただ、社会人になるとそういうわけにもいかず…。入社後は、集中時間を作り出すためにどうするのか、また短い時間でより多くの成果を出すためにはどうするのか、などを色々と試しています。あと、仕事以外の時間の使い方もですね。

―海藤さん
ライフスタイルは学生時代よりも今の方が楽ですね(笑)。学生時代は飲食と塾のバイトを掛け持ちしていて、かなりの働きマンだったんです。というのも、留学していたため、その分のお金を社会人になってからではなく学生時代に親に返したい!という追い込まれたバックグラウンドがあったからですね。あと、本を読むようになったことが変化ですね。学生時代は好きなことを好きだけやっていたので、自己研鑽の時間がありませんでした。ですが、社旗人になって、ビジネス本や小説など月に2,3冊読むようになりました。
―松葉さん
学生時代はやりたいことだけをやっていましたが、社会人になると自分のやりたくないこともやる必要があるんですよね。ましてや、入社して1年目だと、できないことだらけなんです。お給料をもらっているけど、自分はできない、と悔しいときもあります。その時、ここはできてる、と自分を認めてあげることの大切さに気付きましたね。仕事をしていると、失敗や苦手なこともありますが、自分のできないところと自分の良さに向き合い、「なんとかなる!」という気持ちで挫折を乗り越えていくことができるのだと思います。自分の価値を見失わないことが大切ですよね。

成功体験が自分の心の支えになる

―学生時代にやっておくべきことはどのようなことでしょうか。

―元津さん
仕事の原理原則と自分を理解することです。GirlsUniversityさんによる取材ですので、仕事場での女性を考えると、女性はざっくり3つに分かれると思うんです。①キャリアウーマンでバリバリに働く人、②仕事もするが、それにプラスして人間関係を円滑にすることに時間を割く人、③自身や家族の生活のために仕事をする人です。どれが良くてどれかを否定するわけではありません。ただ、どの道を選んでも、お客様に対して失礼なく、社員への気遣いを忘れず、社内空気を壊さないことは求められます。自分の属性や武器を理解しつつ、プロ意識を持って仕事に取り組むことは忘れてはいけません。そのために、原理原則と自分への理解が必要です。

―松葉さん
学生時代には、「何かをやりきった」「自分はこれだけ頑張った」、という自信を持てる経験をしてほしいですね。壁にぶち当たった時に、頑張ろうと思える人と諦めてしまう人の差は、これまでに経験してきたことの差だと思うんです。私は、学生時代、学生会議のリーダーをやっていたことが、自分の基盤としてあります。力を注いで頑張った経験は後々、心の支えになると思いますよ!
―海藤さん
何をするのも、目的意識をもってやってほしいですね。成功体験がない子は頑張れないと思うんです。なんとなくやってできた、では成功体験にならないんですね。私にとって、学生時代の失敗体験は成功体験と表裏一体なんです。具体的には高校時代のバスケ部と大学時代の留学経験です。高校時代、怪我をしてしまったんですが、復帰した時にみんなと同じくらいのパフォーマンスをしたい、という強い思いの下筋トレに励み、マネージャーとしての役割も積極的に果たしていました。結果的にチームは関東大会に出場することができたんです。必死にもがいた末、完全燃焼しましたね。そこで、次は英語の道に走ったんです。英語を話せたら良いなと思っての留学だったので、楽しかったですが、成長をしたわけではなかったですね。その時に、目的を持たないとやりがいも感じられないし成長にも繋がらないと気づくことができたんです。目的、意味、意図を持たないことの恐怖感を深く学びましたね。
加えて、就活が始まって業界研究をいきなりやるのではなく、学生時代にいろんな人に会ってほしいです。今私はITと人材に絞って仕事をしていますが、世の中に職種3万種あるんです。就活サイトの言葉だけを信じて行動するのではなく、自分の気持ちや感じたことを大切にしてほしいです。

―私はやりたいことが明確に決まっていないのですが、みなさんがそれぞれの業界を選んだきっかけはどのようなことですか?

―元津さん
もともとITというこだわりは全くなかったですね。活躍している知り合いの方がオラクルOBだったので、とりあえず面接に行ってみた、という感じです。自分の信じている価値観を話していたら、結果内定をもらったので、ここに決めました。一生懸命やっていれば、向こうから縁が来るのではないでしょうか。
―海藤さん
最初ブライダル目指していたのですが、就活の時に自分の人生を振り返った、自分は「成長」を軸に物事をみていた、と気づいたんです。そこで、自分のバックグラウンドと照らし合わせた時に、会社を辞めてでもファンがいっぱいいる人になりたい、とも感じました。それが人材業界に入ったきっかけでしたね。特定の場所にいるから成長できるのではなく、そこで成長したいと思うから成長できると思うんです。ですから、大手企業・ベンチャー企業といった括りはあまり気にしなくて良いと思います。
―松葉さん
「自分のやりたいことはみつかってない」というのは、たった20年しか生きていないので、みつかってなくて当たり前だと思います。僕は父親がフリーランスだったこともあり、自由に自分の働く場所を選べる、という考え方が身近でしたね。freeeに出会い、「これからを変えていくツールってすごくワクワクする」と思い、就職しました。急成長している会社に入ると、自分も急成長できると思うんです。世の中をどんどん変えていくワクワク感が僕は好きですね(笑)。

自分の軸をブラさずに、相手の視点に立つ

―就活中に意識していたことはどのようなことですか?

―元津さん
自分は新卒採用ではなく、中途採用である、という意識を持っていました。持っている成果、仕事への考え、会社に貢献するキャリアプランと自身の将来設計を中心に話していました。選考で落とされると、がっかりする子もいますが、一生懸命やった人に限ると、「会社と価値観が合わないんだ」、そして「むしろ落としてくれてありがとう」と思わないといけません(笑)。本音を隠して内定もらったら不幸ですよ。また、就職後に成果を出すためにも、40~50歳以降の方たちの働き方を知っておくと良いと思います。
―松葉さん
就活は、自分の意志をもっていないと挫けてしまいます。小手先のテクニックではなく、「相手の視点に立つ」、ということを意識してほしいですね。相手の質問の意図は何かをキチンと理解し、適切な答えを返す、この基本的なコミュニケーションが面接の場だと意外と出来ていなかったりします。自分が相手の立場だったら、と考えて準備を進める事が大切だと思います。
―海藤さん
自分の見られ方を意識すること、意志を持つこと、自分の軸がぶれないことが大切かなと思いますね。企業の軸に自分を合わせに行く必要はないんです。その企業と縁がなかっただけです。どこの企業であっても自分の軸をブラさずに全力で伝えることが大切ですね。悔しいと思うことも大切ですが、それ以上に「学び」につなげていきましょう。

 

あとがき

私が最も強く感じたことは、「働くってこんなにも楽しそうなの?!」ということです(笑)毎朝電車に乗っていると、失礼ですが暗い表情のサラリーマンをよく見かけるし、Twitterを見ていれば、頻繁に仕事や働き方に対する不満(?)のツイートが何万ものRTで回ってくるんですよね。だから「働く」ことは、なんとなく怠惰そうで少し不安に感じていました。でも、今回3名のゲストの方がとても生き生きとご自身のお話をされていたので、少し希望が見えました。

わたしは、将来就職したい業界や具体的な方向性をまだ決めていません。自分の可能性が狭まってしまうのはもったいないし、どこにいても楽しくやれる柔軟さを持っていたいからです。でも、決まっていないからこそ目の前のことに夢中になることが今の私に最も大切なことなのかもしれないと感じました。「何のためにやっているんだっけ?」という問いを自分に投げかけながら、毎日の取り組みの中で、自分がなりたい像を模索していきたいです。また、夢中になって何かに取り組めば、自分が向かいたい方向は自然と見えてくるのかな、とも思いました。
仕事が人生の全てを決めるわけではありませんが、人生で大きな割合を占めることは確かだと思います。だから、私は人生の中で楽しい時間を少しでも増やせるように、自分が納得できる選択を一つひとつ大切にしていきたいです。(岡根歩美)

今回ご登壇くださった元津さん・海藤さん・松葉さん、貴重なお話をありがとうございました!

 

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