第11回「ブラック企業に就職しないためには?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと

『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。

「仕事・働く」ということをもっと身近に感じられるような素敵なお話ばかり。

これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。

第11回 「ブラック企業に就職しないためには?」

 近年、ブラック企業や過労死といった問題が大きく取り上げられるようになってきました。ブラック企業には就職したくない!ホワイトな企業で働きたい!と思っている方が多いのではないかと思います。しかしどんな会社でも、自ら「わが社はブラック企業です」なんて言いません。じゃあどうしたらいいんだろう?どうやったら見極められるんだろう?こんな疑問を持っている方に向けてお届けします!

そもそも“ブラック企業”とは

 ブラック企業、ってどんな会社だと考えていますか?残業代が出ない、定時で帰れない、人間関係が最悪、など要素は色々あるかと思います。実は言葉の意味を調べてみても、はっきりとした定義はないんです。ブラックな会社は合う人には合うし、ホワイトに感じるような会社でも合わない人からしたらブラックになる。

 例えば、休職中で会社に行かずに給料を貰っているAさん。Aさんは仕事しないで給料を貰えているけど、社会とのつながりがなく苦しんでいる。他の人からしたらその状況はホワイトかもしれませんが、Aさんはブラックだと感じている。
 意識高い系の人たちの集まる会社に入ってしまった、意識の低いBさん。意識高い系からしたら最高の職場でも、Bさんはブラックだと感じている。
 このように、勤める会社がブラックかそうでないかは人によって違うこともあります。

 実は多くの人が憧れるような会社って、かなりブラックな側面があるんだとか。テレビ局に勤める人はうつの人がとても多かったり、大手企業で、メディアのコントロールができているからそのブラックさが話題にならなかったり。大手企業だからホワイト、というわけでもないのです。
 

 ではどうしたら自分にとってその会社がホワイトかブラックか見極められるのでしょう?

自分と会社との相性が大切?

 「自分の好き嫌いを理解したうえで、会社の中の人たちとの相性や、経営陣の人たちの考え方や向かう方向性を、理解して共感できるかどうか」
 これがその見極めるポイントの一つです。
 
 もしこれができなければ、他に行った方がいいかもしれません。嫌な環境に縛られることほど、人生の無駄はありません。会社の説明会などではみんな似たような良いことしか言わず、見分けがつかないので、1,2週間やってみて合うか合わないか見分けるのも手段の一つです。

 厚生労働省のデータによれば平成26年の新卒就職者で、就職後3年以内に離職した人の割合は32,2%と、約3人に1人です。転職は決して珍しいことではないのです。もしブラック企業だと思う会社に就職してしまっても、転職をマイナスにとらえる必要はありません。

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 “ブラック企業“に就職しないためには、その会社がどんな会社なのか、自分との相性はどうなのか、自分でちゃんと考えて見極めなければなりません。そのためには自己分析と、企業研究は欠かせないということですね。就職を考える際、この二つは非常に重要なものであるということを認識しておきましょう。

今週の1問1答!

 事業家の山口さんと女子大生のGUメンバーが一問一答形式で「働く」ことに関する疑問を解決!

【今週のトピック】
■何がやりたいのかまだわかりません。やりたいことや、興味のある職種がないままに就活してもいいのでしょうか?
■学生で起業することの良さとは何でしょうか?
■大学生のうちに学んでおけば就職後に役立つことはありますか?

■何がやりたいのかまだわかりません。やりたいことや、興味のある職種がないままに就活してもいいのでしょうか?

  行動を起こした方が次の目的地が見やすいので、ぜひ就活してみてください。何もしないでいるともやもやだけが募るので、行動して気晴らしをしましょう。頭で考えていることは、自分の中だけの話なので、行動を起こしてまわりに発信しましょう!

 そこからやりたいことの解像度が上がったり、言語化できたりします。まずは行動、その後思考するのが良い順序かと思います。

 就活前の人は、バイトやインターンなど利害関係のない年長者とたくさんつながること、社会との接点を増やすこと、たくさんのビジネスモデルにじかに触れることに時間を使うと人生の幅が出るので良いと思います。

■学生で起業することの良さとは何でしょうか?

 若さゆえのミスや失敗が多めに見られて可愛がられることが一番ではないでしょうか。自分のペースですね。急ぐなら学生起業してもいい。見極めない、納得感が欲しいならば就職して社会を知ってから起業や転職もいいと思います。

■大学生のうちに学んでおけば就職後に役立つことはありますか?

   「好きこそものの上手なれ」ですね。英語が好きな子は英語を学ぶのが一番いいでしょうし、数字が好きな子は数字の資格やら統計を、絵が好きなら絵をかいたりデザインを学ぶのがいいでしょう。自分の興味があることをやってみたら良いと思います。
 興味があることがない、わからないならば、メディア等で良いと言われているプログラミングなり統計なりをやってみたら良いんじゃないかと思います。


   やってみる行動をとれば、好きか嫌いかはおのずとわかるはずです。とにかく行動のみが勝ちです。あれこれ言い訳を考える前に自分に素直に自由に発想して行動するのが学生のうちの最もいい時間の過ごし方かと思います。外部の意見なんてほうっておけばいいです。
   いやでも社会に出ればプレッシャーは強まります。○○社の社員ならば、親ならば、母ならば、と立場に合わせた「べき論」があふれてくる。ならばその前の子供のうち、学生のうちこそ楽しむべきです。

アンドウのホンネ(編集後記)

 今回は、第10回の一問一答でも取り上げられた“ブラック企業”についてもう少し掘り下げて山口豪志さんにお聞きしました。その会社がブラック企業かどうか、会社の口コミサイトを見れば分かるのかな、なんてなんとなく考えていましたが的外れな考えだったと気づきました…。新卒で働いている先輩が、会社の雰囲気や人との相性が良くて楽しいというのを聞き、今回の山口さんのお話を思い出しました。就活をまだしていないため、会社との相性については全然考えたことがありませんでしたが、会社選びには欠かせない重要な視点に気づくことができました。

 そして、編集後記のタイトルでお気づきかもしれませんが、今回から編集が安藤に変わりました。ビジネスや社会の仕組みなどの知識に乏しく、新しく学ぶことばかりです。考えることは難しいですが、知らなかったこと、知るべきことを学べるのはとても楽しいです!探り探りになりますが、頑張っていきたいと思います!