山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと
『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。
「仕事・働く」ということをもっと身近に感じれるような素敵なお話ばかり。
これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。
第5回テーマ 「就職する前にやった方が良いことはありますか?」
今回は、就職する前にすべきことについてお聞きしました!この問いに対する答えは、仕事の本質から考えれば非常に合理的です!
就職する前に必要なことは仕事の本質から読み解ける
山口さんは、「就職する前にやった方が良いことってあります?」という質問に対し、「就職する前にすべきこと?―恋愛。恋愛なくして仕事はできない。」と即答。(あまりに即答すぎてここでインタビューが終わりかけました、、(笑))
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詳しく説明していきましょう。
そもそも、就職して会社員として働く、ということはどういうことなのでしょうか。
仕事をする・働く、ということは相手(クライアント)がいて成立しますよね。
ですから、「クライアントは何を求めているか?」「自分が提供できる価値は何か?」「取引価格はどの程度ならお互い満足か?」といった相手に関わる要素を考える必要があるのです。そして、働くことは市場適応活動ですから、自分の市場価値を見極めたり、ターゲットの市場に求められる要素を考える力も必要でしょう。
(ただし、アーティストという職業は受け取り手のことを考えずに働く場合もあるので、前述に当てはまらないこともあります。)
同様に、恋愛でも相手と自分に関わる要素を考えませんか?
例えば、相手をあえてじらしてみたり、恋人の気持ちを推し量りながらプレゼントを考えたり、自分の理想のタイプを考えたり。こういった、「相手のことを考えながら自分の行動を決める」ことは恋愛でも仕事でも大切なことなのです。
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これまでの記事にも何度か登場していますが、“仕事ができる人“とは、2種類あります。1つは、個人のスキルが高いため仕事ができる。もう1つは、他人に頼み上手で仕事ができる、です。特に後者はクライアントや社員に仕事を依頼する際に、相手の立場を考える想像力や臨機応変に対応する柔軟性が必要でしょう。
恋愛でも仕事でも、魅力的な人・手に入れたいものを手に入れるために動く経験が相手のいる場面で生かされるのでしょうね!
今週の1問1答!
事業家の山口さんと女子大生のGUメンバーが一問一答形式で「働く」ことに関する疑問を解決!
■離職率の低い会社の見極め方はありますか? ■新卒でどんな会社に入るのが良いのでしょうか? ■自分の適性はどうしたら気づけますか?
■離職率の低い会社の見極め方はありますか?
会社の平均勤続年数をみればわかりますよ。社員にとって良い環境の会社の平均勤続年数は長い傾向にあるでしょう。ただ、近年では終身雇用制も薄れ、成長を目的に短期間ひとつの会社に勤める、という働き方も広まっているので一概には言えませんが。
離職率の低い会社とは、社会的信用があり、保証制度(固定給や教育制度など)や福利厚生が整っている会社でしょう。こうした内容は、就職する前にチェックしておきたいですね!
■新卒でどんな会社に入るのが良いのでしょうか?
会社選びにおいて、大事にしたいこと(例えば給料の高さや勤務地など)は人それぞれだと思うので一概に良い悪いは言えないですが、判断基準として“会社との契約内容”は超重要です!
「就職する」ということは「会社で働く契約をする」ということなのです。契約の内容が重要なのであって、ヒトの顔・性格で決めるものではありません。
会社選びは「話を聞いてくれた社員さんが親切で優しかったから」「説明会で会った人事の人がかっこよかったから」「会社の雰囲気が良かったから」などといった理由だけで決めることは危険です。就活中に出会った会社の人と必ずしも一緒に仕事をできる、とは限りませんし、その方が先に転職する可能性だってありますから。
ですから、働く上での条件やビジネスモデル、会社の事業や売り上げについての事実を調べる努力が大切でしょうね。
■自分の適性はどうしたら気づけますか?
一番良いのは「人に聞くこと」です。やるべきことは、以下の3ステップ。
⑴自分自身は「自分」をどう思っているかについて書き出す
自分で「自分」について言語化してみましょう。これまで取り組んできたことや、今後やりたいことなど自分で疑問を設定して答えてみましょう。
⑵他人に「自分」についてヒアリングする
ヒアリングでは、長所短所を聞いたり、自分という人物を一言で表してもらったりしても良いでしょう。家族や友人、知り合い、彼氏・彼女、先輩・後輩など様々な繋がりでやってみると◎。
⑶「自分」に似てる人または共感できる人を客観的に分析する
あなたに似ている人、共感できる人はいますか?身の回りの人でも、芸能人や小説やドラマの登場人物でも、憧れの人でも構いません。自分を投影した人物を客観的にみることで、より「自分」に対する理解が深まるでしょう。分析する際は「なぜ○○という決断を△△の時にしたのか?」、「周りの人とどのような人間関係を築いているか?」などに注目してみると良いかもしれません。
オカネのホンネ(編集後記)
今回は、就活前にすべきことを切り口にしてお聞きしました。就活前にやることといえば、インターンに応募したり自己分析だったり、、と目先のことにいっぱいいっぱいになりがちです。でも、仕事の本質から考えれば、恋愛が大切な理由がしっくりきました。恋愛に限らず、仕事はヒトの間で生まれる営みですから、相手の気持ちを考えて行動したり、自分の身の丈を客観的に分析することは必然的に必要とされるのだとも感じました。
以前、大学の尊敬する先生が「エリートは自分が活躍できる場所を見つけるのが上手な人なんだよ」とおっしゃっていてすごく腑に落ちたことがあります。「自分」という価値を最大限引き出す会社や働き方を見つけるためには、自分がいる市場、ターゲットにしている市場のニーズを見極めることから始まるのだと思わされました。
山口さん、今回は仕事の本質に迫ったお話をありがとうございました!次回もお楽しみに!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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