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第15回「ビジネスモデルが崩壊するとどうなるの?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じられるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 あ 第15回「ビジネスモデルが崩壊するとどうなるの?」  企業が売上や利益を生み出す仕組みのことをビジネスモデルと言います。これがなかったら、事業を行うことはできません。もしもその仕組みが崩壊してうまく回らなくなってしまったら、一体どうなってしまうのでしょうか? あ ビジネスモデルが崩壊したら  簡単に言えばその企業は潰れてしまいます。  例えばAが書いた文章を、Bが契約して500円で買っているとする。さらにそれをBは出版社に5000円で売っていて、9割の利益を得ています。  しかし出版社がそれを買うのをやめたら、売り先がなくなってしまいます。売り先がなくなれば、AがBに文章を売るのもやめてしまい、仕入れ商品もなくなってしまいます。そうなると商売ができなくなってしまいますね。  これがビジネスモデルの崩壊です。 あ ビジネスモデルの立て直し  残念ながら、基本的に一度崩壊したビジネスモデルの立て直しは難しいです。でも、立て直した会社も少数存在します。そのうちの一つが富士フイルムです。…

第14回 「上場」とは何ですか?

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じられるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 あ 第14回「上場」とは何ですか?  「上場」は審査が厳しく、選ばれた企業にしかできません。しかしそれをすることで、資金調達の等の面で大きなメリットがあります。そのため、上場を目指している企業も少なくありません。一体、どんなメリットがあるのか、何が違うのか…。今回は、その「上場」について詳しくお話していただきました。 あ 「上場」とは何をすること?  山口さんは自身の著書でこう説明しています。これをすることによって何が変わるのでしょうか?   上場企業とは具体的に何かというと、例えば上場企業Aは自由に自分の名前のお金をすることができるんです。今月お金ないなと思ったら、A紙幣を刷って買いたい人に自由に買ってもらうことができる。つまり、資金調達です。 あ  不特定多数の人に株式を購入してもらえるので、大きな額を集めることが可能です。なので、自由度が高い企業運営ができます。これが上場の大きな魅力です。  逆に、未上場企業は自ら株の購入者を探さなければならないので、身内や知っている人にしか売れません。   お金がかかる?…

第13回「”ビジネス”とは何ですか?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じられるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 第13回「”ビジネス”とは何ですか?」  普段の生活の中で”ビジネス”という言葉を耳にする機会は結構あるのではないかと思います。でも、この言葉の意味を説明できるでしょうか?  なんとなく使っていて、実際に会社で働いてみないとどこか縁遠いような気がするこの言葉。実は私たちが毎日使う”お金”と大きく関係していて、身近なところにたくさん存在するものなのです。 お金の3つの機能  ビジネスと、お金ができた理由はリンクしています。なので、まずはお金の3つの機能(ファンクション)を知りましょう。  何だと思いますか?  例えば、自分は漁師で魚を獲って生活している。でもそれを料理するには塩が必要で、食べるときにわさびが欲しい。そのとき何をする必要があるでしょうか。  人からもらう必要がありますね。でもただではもらえない。なのでお金を使って「交換」します。これが1つ目の機能です。 * * * *…

第12回「広告はどのように利益を生み出しているの?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じられるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 第12回 「広告はどのように利益を生み出しているの?」  現代社会に及ぼすインターネットの影響は大きくなってきています。それに伴って、ネット上で“情報”をウリにお金を稼いでいる人たちが多くいます。例えば、ブロガーやYoutuberなど、皆さんにはお馴染みの存在かと思います。   他にも、女性向けにファッションやコスメについて紹介しているサイトや、旅行情報をまとめたサイト、料理レシピを掲載したサイトなど、情報のジャンルは様々です。きっと皆さんもよく利用するのではないでしょうか?こういったサービスは広告で売り上げを得ているそうですが、一体どのような仕組みなのでしょうか?        身近にある広告収入   皆さんが動画やサイトを見ている際にCMや、バナーが出てくることがあると思います。あれがまさに広告です。CMやバナーを出すのにもそもそもお金がかかりますが、それがクリックされるごとにお金が入ってきます。企業によっては売り上げの8~9割が広告収入なんだとか。 ※バナー:ウェブページに表示される帯状の広告のこと。クリックするとその詳細のページが表示される。                                            例①    Youtube…

第4回テーマ「マーケティングってなんだろう?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じれるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 第4回テーマ 「マーケティングって何?」 今回のテーマは、「マーケティング」です。記事を書いている私は、商学部に在籍しているので「将来メーカーのマーケッターになりたい!」という友達も多くいます。大学内でも、マーケティングのゼミや授業は、毎年人気な印象です! 最近では、「インフルエンサーマーケティング」「SNSマーケティング」という言葉もよく耳にします。では、そもそもマーケティングとは何を意味する用語なのでしょうか。「とりあえず横文字言っとけばかっこいい」的なワードで使われてはいないでしょうか? 今回は、正体がわかっているようでよくわかっていない「マーケティング」についてビジネスのプロ山口豪志さんにお聞きしました!   なぜ「マーケティング」という言葉が生まれたか?  企業の売り上げをアップするためには、その企業のセールスマン(=外交販売する人)の存在が重要です。それを見据えて優秀な社員を採用するためには、「セールスマン」という言葉では「ご用聞き」のような良くない印象を与えてしまう、という問題点がありました。そこで、言葉の表現を再定義して見せ方を変えようということから、「マーケティング(市場をつくる)」をする人=「マーケッター(市場をつくる人)」という職種が生まれたのです。つまり、採用の為に言葉を市場に合わせて変更した(=マーケティング)をしたわけですね。  なお、「マーケティング」を日本語で訳すると「市場適応活動」となります。(早稲田大学の教授談) 「市場適応活動」に必要な要素は何か?  ある街に電気屋Aがあるとしましょう。  その街に電気屋がA店のみしか存在しなければ、A店は販促を特にせずとも、商品は売れるでしょう。しかし、同じものを売る同業他社があったら、ブランド要素を加味した商品を販売したり、広告宣伝も必要になりますね。その為、市場適応活動=マーケティングが必要になります。…

第3回テーマ 「“お金持ち”になるって一体どういうこと?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じれるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 第3回テーマ 「“お金持ち”になるって一体どういうこと?」  今日の資本主義社会において、生きていくために欠かすことのできない「お金」。お金の有無が全てではありませんが、より豊かな暮らしをしたい!という欲求をお金が解決してくれる場面は多くあります。例えば、旅行。電車ではなく新幹線を使えばよりお金がかかりますし、飛行機を使えばもっと費用が大きくなるでしょう。しかし、費用と引き換えに、より速く・より遠くに移動する手段を得ることができます。今回は、その「お金」を稼ぐための仕組みや基礎について山口さんにお聞きしました! “お金持ち”になるって一体どういうこと? ~人的資源と物的資源~ 芸能人のキムタクを例に考えてみましょう。例では、キムタクがお金持ちだとします。  キムタクは、著名人であるということから、時給単価が良く、メディア出演料として高額の給料をもらうことができますよね。しかし、1日24時間であることから、本人が収録・出演できるメディア数は限られ、得られる給料にも限度があります。  そこで、コンサートやイベントでグッズ販売をすることで、自らが出演しなくても、売り上げから給料としてもらうことが可能になるのです。人気のあるキムタクは、グッズの売上も好調です。   このように、俳優やタレントとしてもらう出演料と、物販の売上高の2種類の収入源によって、キムタクは、高額の収入を得られるのです。 ******  それでは、以上の例を細かく解説します。  お金持ちになるルートは大きく2つあります。1つめは人的資源、2つめが物的資源です。…

第2回テーマ 「 学生が最近している“インターン”とは何ですか?」

山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと 『山口さんに聞いた「お金」と「働く」こと』では、「働く」ことや「ビジネス」についてはじめて考えたはじめたGilrsUniversityの学生たちがもった素朴な疑問を、ビジネスのプロの山口豪志さんが答えます。 「仕事・働く」ということをもっと身近に感じれるような素敵なお話ばかり。 これを読んで、社会に出る前に知っておくべきことに関心を持っていただけたら幸いです。 第2回テーマ 「 学生が最近している“インターン”とは何ですか?」 最近では、「アルバイト」ではなく「インターン」でお金を稼いだり職業経験をする学生も増えていますよね。インターンにおいて多くの場合、学生は就職活動、企業は採用を見据えています。では、インターンとは一体どのような働き方なのでしょうか。バイトとは違うの?正社員の一歩手前?就職活動の通過儀礼…?聞いたことはあっても、実態や定義が定かではないインターンをテーマにして山口さんにお聞きしました!   インターンとは? インターンを一言で表すと、「就職トライアル」です。学生の皆さんは、履歴書上の身分は“学生”であり、「働く」というお試しができるのです。インターンの特色は3つあります。 ⑴優秀な人材の確保  企業の人事(=採用を担当する部署)は、将来有望な人材を確保したい、という目的があります。そのためには、できるだけ早いうちに、自社に就職して社員になる可能性の高い学生にリーチし、育成することが必要ですよね。そこで、社員とほぼ同じレベルの業務を学生に課す「インターン」によって、採用に繋げているのです。また、実際に就職する前に、インターンという雇用形態で一定期間働くことで、企業のカルチャーが浸透しやすい面もあります。 ⑵働き方や業務の柔軟性がある  年功序列が慣例としてある日本では、企業側の都合で勤務時間や給与の調整において、年齢を重ねた社員の優先度は高いです。一方で、学生は比較的給与面での折り合いが付きやすく、時間的余裕があるため勤務時間も柔軟に調整することができます。そのため、働き方や業務依頼の融通が効きやすい、というメリットがあるのです。最近は、学生の調整しやすいリソースで新規事業にチャレンジさせたり、リスクの低い業務を中心にカジュアルに働かせる企業も多いようです。 ⑶すぐ辞められる・辞めてもらえる…